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- 「外国滞在時に初診日のある肺腺癌の息子さんを持つ、80歳代の母親から」
外国滞在時に初診日のある肺腺癌の息子さんを持つ、80歳代の母親から
外国で自営業をしていた息子さんが帰国。
肺腺癌となり、ご相談に。
国民年金にずっと加入していて、現在は80歳以上となる母親がお世話を。
本人はほぼ寝たきりのような状態らしい。
また、初診日は外国の病院である可能性がある。
「12歳の孫も外国籍の嫁も一緒に帰ってきて、私一人で世話をするのが大変なんです!
その上、生活保護の申請では断られてしまい、もう障害年金しか頼れなくなりました。
嫁とは日本語ではほとんど会話ができすにいますし。
何とかできるでしょうか?」
初診日と病状等から障害基礎年金の1級相当になるのではと推察。
但し、一番気がかりなのは、初診日が外国の病院である可能性があること。
外国語の診断書の翻訳もさりながら、外国の医療機関では国によってはカルテが存在しない国もあるという。
また、医師も頻繁に出入りがある国も存在するようだ。
加えて、日本の年金制度を理解できないことがまた大変で、年金の申請にかなう内容の診断書をきちんと外国語でこちらから伝えることが、まずできるのかどうか?
最後の年金制度の説明が最も難しいと考え、そういうことにならないように、一番には初診日のそうした確認が必要とお伝えした。
なお、病状から本人は鬱傾向にあるとのことから、うつ病での診察もお勧めした。
正直、問題となる要素が盛りだくさんあり、「できるのかどうか?」と聞かれると、「精一杯やってみる」としか言えない。
このことがわかる社労士は、引き受けないところがたぶん多いのではと思う。
手間仕事になる上、成功報酬制であることから、できなければ損をすることになる可能性が大きいから。
また、それ以上に、この案件をクリアできる手段が理解できて、実行できる社労士は少ないことと考えるからだ。
が、事情を聞けば聞くほど、「何だかなあ」という気持ちになり、どうしてもとお願いされると、引き受けることになるのかも知れない。