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「発達障害と診断された30代男性のご親族から新規の申請のことで」
発達障害と診断された30代男性のご親族からご相談。
令和4年9月に耳鼻科へ通院した際に、不眠症であることを訴え、睡眠薬の処方を受けた。
令和5年10月に精神科クリニックに転医。
発達障害との診断を受け、現在。通院治療中。
現在まで国民年金に加入しているが、ずっと免除免除中であるとのこと。未納期間は無し。
年金事務所へ相談したところ、睡眠薬をもらいに耳鼻科に受診した時点で初診になるとの見解。
が、現在の主治医によると精神科では無いので初診にはならないとの認識。
「発達障害なので、初診から一年半が経っていなくても症状の固定で申請するか、耳鼻科を受診した時を初診にして申請することが出来るのではないかと思います。
診察時は毎回5分以内と短く、主治医はPC操作が苦手で、診察時に話した内容を記録している様子もなく、話を聞いて処方箋を出すだけなので、ヒアリングが十分では無いと感じています。
そのため、障害年金の診断書を書いてもらう上で、今後はきちんとヒアリングしてもらえるのか、不安があります。
年金申請の診断書も何度も書いたことがあるようですが、今回の申請について相談した際に、年金申請の知識もあまりないように感じました。
ソーシャルワーカーもいる中央病院など、しっかり時間をとって年金申請の診断書を書いてもらえる病院に転院した上で、年金申請の準備をするべきでしょうか?」
1.初診日
精神疾患ではよくあることですが、年金事務所のいうとおり、耳鼻科である可能性が高い。
病院で言われるように、精神科医でないからダメということでない。
ただ、お話しを詳しくお聞きしなければ、断定することはできないので、可能性が高いということになる。
2.障害年金の初診日
上記1によるとすれば、令和4年9月の耳鼻科の初診日。
ただ、可能性は低いですが、でなければ、令和5年10月。
3.障害認定日
発達障害の場合は、初診日より1年6月後。
上記1より、令和6年3月の可能性が高い。
発達障害の場合は「症状の固定」とかの別要件はない。
4.医療機関
公的なこの場で、現在の病院のことはコメントできない。
ただ、私が依頼を受けて進めていた場合に、診断書の作成をしないという医師もおられる。
その際には、依頼者のために、他の病院をお勧めすることはあります。
が、その場合でも、どの病院が良いのかということは、今は私にもよくわからない。
ただ、病院ではなく、作成される人によると思う。
5.その他
国民年金ということで、障害基礎年金での請求となる。
障害基礎年金は障害等級が2級までしかない。
そのため、障害認定日あるいは請求日の時点で、障害の程度が2級以上に該当することが必要となる。
以上のとおり、回答しました。
ここ最近、忙しくてこの相談のコーナーもアップできないでいます。
前回の事と同じく、医療機関へのご相談が多いのと、また、申請あるいは年金の更新をしたが、もらえなかった又はもらえなくなったという内容が多いようです。
当事務所で依頼を受けた申請についても、病院側が障害年金についてよくご存じない病院が多くなったように見受けられます。
ただ、当方を信頼していただきお任せいただいた依頼については、当事務所としてはできる限り、誠心誠意、取り組みたいと存じます。