『うつ病、白血病になられた30代男性から』

うつ病、そして白血病になられた30代男性からのご相談。

これまでずっと会社員としてお勤めされて、厚生年金のみ。

保険料納付要件は満たすとのこと。

1年半ほど休職されて、この程、復職。

配慮を受けながら就労。




「2級は無理だと思いますが、3級はもらえるのではと思うのですが、いかがでしょうか?

また、うつ病については初診は他県になります。

白血病については、現在居住地にある病院です。

私の場合、初診日はどちらになりますか?」

初診日を含めて、ずっと厚生年金に加入していることから、障害厚生年金での検討となり、障害厚生年金では障害等級は3級まで、年金に該当しない場合でも障害手当金という一時金が存在する。



まず、「もらえるのか」について、就労状況をお尋ねしたところ、

・治療を受けながら配慮を受けての就労ではあるが、特にこのことについての職場からの書類での証明等は、もらえそうにない。

・障害者雇用ではなく、通常労働者として雇用を継続中。

・勤務時間の短縮等の特別な措置は一切ない。

・休職前、発病前と比較して、報酬は下げっていない(復職時点で昇給さえしている)。

・白血病については主治医から「寛解」と言われている。



以上のことから、障害の程度についての要件を満たしていないと判断。

障害年金の申請は困難であると回答。




初診日についての質問であるが、申請においては、2つ以上の傷病がある場合、それぞれについて申請をして、また診断書等もそれぞれの傷病毎に必要となる。

したがって、初診日の証明もそれぞれの傷病毎に必要。

また、うつ病については最初の他県の病院の証明が必要。



ところで、この初診日の証明については、有効期限がない。

そこで、カルテの保存期間が5年となっていることから、せめてうつ病については、今のうちに他県の病院でもらっておくことをお勧めした。



以上のとおり、お伝えした次第。

前回このコーナーを更新して1ヶ月。

相談があるも、特にこれはという内容のものはありませんでした。

年末年始ということで、病院等への通院などの関係もあるのかもしれません。

当事務所も大忙しという状況です。

2025/1/14