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『30年前に初診日のある、Ⅰ型糖尿病の40代女性の方から』
Ⅰ型糖尿病の40代女性からのご相談です。
『Ⅰ型糖尿病でずっと治療を続けております。
何かもらえることができると耳にしました。
私は障害年金のついてもらえるのでしょうか?』
私のブログ(⬆)を見られた方からのご連絡のようでした。
令和6年4月にあった次の大阪高裁の判決の結果を受けて、厚生労働省から「糖尿病の方の取り扱いについて」ということで、令和6年11月に通知が出されました。
これまで、人工透析が必要ではない、糖尿病の方については、障害等級は3級までということで、2級までの障害等級しかない国民年金に、初診日の当時、加入されていた方は、障害基礎年金をもらうことができませんでした。
が、前述の判決により、原告のⅠ型糖尿病の方には障害基礎年金2級が支給されることとなりました。
そこで、取り扱いが善処され、障害等級2級にも該当する可能性がでてきたわけです。
ただし、欄外⬆のブログのにあるように、別途様式が定められ、その障害認定は大変厳しくなっているようです。
ところで、今回のご相談の方は、初診日が19歳であるということでした。
19歳と言うことで、この方はまだ国民年金制度に加入しておらず、「20歳前の障害年金」の申請ということなります。
「20歳前の障害年金」では、国民年金から障害基礎年金が支給される。
このため、障害等級が2級までしかない障害基礎年金においては、障害等級が2級以上に該当する必要があるのです。
なお、この方は、現在49歳ですから、ちょうど30年前に初診日があり、この長い間に病院を転々とされているということです。
糖尿病の方で一番大変なことは、「初診日探し」です。
昨年にも「40年以上」にもなる「初診日探しの旅に出る」ことになり、県外の病院まで大変でした。
が、それでも無事に認定までこぎつけて、「どの事務所でも断られ、年金事務所でも首を傾げられたのに。」と話して、たいそう喜んでいただけました。
そのことを、今回の相談者の方にお伝えして、ひとまずご安心いただきました。
「まずは初診日探しからです。が、実績があるので、何か方法があるものと考えます。
ご安心ください。やってみないとわかりませんから。
とりあえず、当事務所のサイトから詳しい内容、特に病院関係の履歴を記入して、送信してください。
その後、私の方も内容を拝見して、具体的な案を作成します。
その上で、日時を打ち合わせして面談して、今後のことを相談していきませんか?」
と回答させていただきました。
糖尿病の方で障害年金の申請において、一番困るのが「初診日探し」です。
とりあえず、ここをクリアして、次は難しいであろう「変更された取り扱い」に沿って、手続きを遂行するのみです。