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『膠原病の疑いがある40代男性からのご相談』
膠原病の疑いがある40代男性から、ご相談です。
現在、国民年金加入中で、初診日も2年程のようでした。
『脚について痛み等が激しく、現在、病院を受診中です。
詳しい検査をしてみて、結果により、大学病院へ紹介状をと言われています。
膠原病ではないかと言われていますが、障害年金の申請はできるのでしょうか?』
お電話でのご相談でした。
現在、かかりつけ医にて検査の結果待ちということで、正式に膠原病としてはまだ確定診断されていないということでした。
いろいろとお話しを伺うと、最近、別の病院にて「両大腿骨頭壊死による人工骨頭置換」を実施されたとのこと。
また、呼吸器疾患でも別の病院に通院しており、現在、就労できず、奥さんの扶養家族となっているとのことです。
他にも病院にかかっているそうでした。
膠原病は、皮膚、骨、血管、内臓などを形成するタンパク質の一種である「コラーゲン」に、炎症や変化が生じることによって全身のさまざまな臓器に病変を引き起こす病気の総称です。
現在、30以上の病気が膠原病に含まれており、もっとも患者数が多いのは、関節リュウマチのようです。
膠原病は、病気の種類によって皮膚、筋肉、各臓器などに特徴的な症状が現れる。
また、共通して、痛みやこわばり、発熱、倦怠感などの全身症状が現れるようです。
膠原病は、本来は微生物など非自己に対して作動する免疫システムが、自分の組織を攻撃してしまう「自己免疫」によって、引き起こされることが判明しているようです。
このように膠原病について説明すると、ご本人も驚かれていました。
ご本人も、膠原病について単独の病気と思われていたそうで、まさか、病気の総称とは思われてなかったようです。
私の考えですが、もしかすると、大腿骨壊死も、また呼吸器疾患等も、膠原病である可能性があると思われます。
病気の総称ですので、個々の病気の診断書を作成していくことが必要かもしれません。
とりあえずは、膠原病であると確定診断をされて、そして諸々の病気の原因が膠原病あるとされてから、
まずは「初診日がいったい、どの病院で、またいつになるのか?」から調査していくこととなります。
全ての症状ごとに病院が異なることで、この初診日探しが本当に大変です。
が、今回のお話の内容の症状が全て膠原病が原因であるとすると、申請の結果、総合的に認定されて、2級以上に当たる可能性もあります。
単体の病気申請すると、膠原病では3級になることが通常です。
この方は現在は国民年金加入であり、初診日も国民年金加入時であれば、障害基礎年金での申請となります。
この場合、障害基礎年金は障害等級が2級までしかないため、申請するためには2級以上であることが必要です。
診断書が複数にわたり、病歴・就労等状況等申立書も同様に作成するとなると、大変な作業となることが見込まれます。
ご本人もちょっと自信がないようでした。
まずは、確定診断があってから、またご相談いただくということになりました。
