『ファロー四徴症治療歴のある男性からの障害年金申請相談(心臓人工弁置換手術事例)』

■ファロー四徴症とは


ファロー四徴症は、4つの特徴的な心臓の異常(心室中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈騎乗、右心室肥大)が同時にみられる先天性心疾患です。

酸素の少ない血液が全身に流れやすくなるため、皮膚や唇が青紫色になる「チアノーゼ」が主な症状として現れます。

診断は心エコーなどで行われ、治療の中心は外科手術です。

手術後も定期的な経過観察が必要となります。



■ご相談内容

・30代後半の男性より、ファロー四徴症での障害年金申請についてご相談をいただきました。

・出生時よりファロー四徴症の治療を継続

・平成29年に心臓人工弁置換手術を実施(当時は厚生年金加入)

・現在は医師から肉体労働や長時間勤務の制限指示あり

・病院は出生時から変更されている

・「障害年金の申請は可能か?」とのご質問でした。

■ご対応・アドバイス

県外の大学病院で出生時から長年治療を続けてこられ、ご本人やご家族のご苦労は大変なものだったとお察しします。

珍しいご病気のため、現在も県外の病院に通院されているとのことでした。

障害年金の申請においては、人工弁置換手術の原因がファロー四徴症である場合、初診日は出生時頃の診断時となります。

30年以上前の初診日でも、当事務所では通常対応しております。

電話での初診日調査にも追加料金はかかりませんのでご安心ください。



ただし、初診日が20歳未満の場合は「20歳前の障害年金」となり、障害基礎年金での申請となります。

この場合、障害等級が1級または2級である必要があります。

が、人工弁置換手術後は3級と規定されているため、障害基礎年金での申請はできません。



■今後のアドバイス

有効期限はありませんので、今後のために初診日の証明書を取得しておくことをおすすめします。

ファロー四徴症と人工弁置換手術の因果関係について、主治医にご確認ください。

当事務所では、ご家族の状況やお気持ちに寄り添いながら、障害年金の申請について一緒に考えてまいります。

ご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

『信頼こそ力』
~一緒に前進しましょう!~
2025/7/12