『「徳島県の障害年金認定率の変遷――“なぜ認定されにくくなったのか?”を解説します」~ここが肝心!🙋~』
みなさん、こんにちは。
私は、徳島障害年金サポートセンターで障害年金サポーターをしている、楠 昇と申します。
「自らが病気で障害年金をもらった社労士が、あなたの障害年金のお悩みを解決」をうたい文句とし、本業の障害年金専門社労士として、またNPO法人の代表として、現在、活動中です。
あらためて、みなさん、こんにちは。
徳島障害年金サポートセンターの楠 昇です。
前回は、「障害年金の“再請求”とは?――“あきらめない”ための現場アドバイス」』について、現場からの視点でお伝えしました。
今回は、「徳島県の障害年金認定率の変化」について、現場の声とデータを交えてお伝えします。
1.かつての徳島県――全国トップの“認定率100%”
少し前まで、徳島県では「障害年金の申請をすれば、ほとんど認定される」という時代がありました。
実際、**平成24年度の精神障害・知的障害による障害基礎年金の申請では、90件中すべてが認定(不支給ゼロ、認定率100%)**という驚異的な実績が公表されています。
この数字は全国トップで、他県では不支給率が20%を超える地域もあったほどです。
2.地域差が社会問題に――「なぜ徳島は認められやすかったのか?」
当時は、都道府県ごとに審査が行われており、審査基準や運用に大きな地域差が存在していました。
徳島県のように認定率が非常に高い県もあれば、申請しても半分以上が却下される県もありました。
この「地域格差」が全国的な問題となり、厚生労働省が是正に乗り出したのです。
3.平成29年度から全国一元審査へ――“認定されにくくなった”理由
平成29年4月から、障害基礎年金の審査は東京の日本年金機構で一元的に行われることになりました。
これにより、全国共通の基準で審査されるようになり、徳島県の認定率も全国平均に近づきました。
実際、**令和5年度(2023年度)の徳島県の障害基礎年金不支給率は11.3%**と、全国平均(10.1%)とほぼ同じ水準になっています。
4.現場の実感――「なかなか認定されなくなった」のはなぜ?
最近、徳島県の精神科医や申請者の方から「以前より認定されにくくなった」との声をよく聞きます。
その理由は、審査体制の全国一元化と審査基準の厳格化にあります。
①以前は、比較的軽度のケースでも認定されやすかった。
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②今は、全国共通の厳しい基準で審査される。
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③診断書や申立書の内容・整合性がより重視される。
この変化により、書類の不備や診断書の内容が不十分な場合は、認定されにくくなっているのが現状です。
5.これからの申請で大切なこと
・最新の審査基準に合わせた準備が不可欠
・診断書や申立書の具体性・一貫性が重要
・初診日の証明や医療記録の整合性も審査のカギ
「昔は簡単に認定された」という感覚は、今の制度では通用しません。
過去の経験や噂にとらわれず、正しい知識と準備で申請に臨むことが大切です。
6.まとめ
徳島県はかつて全国トップクラスの認定率を誇っていましたが、今は全国平均に近づいています。
「なかなか認定されなくなった」と感じるのは、制度改革による“全国一律の厳しい基準”が背景にあるからです。
当センターでは、現場での最新情報と豊富な経験をもとに、皆さまの申請を全力でサポートしています。
「一人で悩まず、まずはご相談を」――これが現場からのアドバイスです。
※ご相談は、完全予約制、かつ、新規申請の初回の場合を除き、有料となっております。
※最新の審査基準や申請のポイントについても、個別にご案内いたします。
【参考データ】
・平成24年度:徳島県の精神障害・知的障害の障害基礎年金認定率100%
・令和5年度:徳島県の障害基礎年金不支給率11.3%(全国平均10.1%)
・平成29年4月以降、全国一元審査へ移行
みなさんの「納得」と「安心」のために、徳島障害年金サポートセンターはこれからも全力でサポートします。
※現在、業務多忙のため、当事務所以外で裁定請求された場合の不服申立の相談は、お受けしておりません。
最後になりますが、
私は、「県庁時代における障害福祉業務に従事した経験、また我が子のために障害者団体の役員に従事した体験」から、
私と同じく、障害や難病を抱えるみなさん、あるいは、かつての私と同様に、障害を抱える子供さんをお持ちの、お父さんお母さんのお力になれればと存じます。
また、私は、「仕事や家庭等を失っても、また社会復帰することができること」、あるいは、「難病や障害を抱えていても、こうして働くことができること」を、
自分自身の姿を見せることで理解していただき、現在、障害や難病でお悩みのみなさんにも、どうか諦めずに頑張っていただければと存じます。
以上、『「徳島県の障害年金認定率の変遷――“なぜ認定されにくくなったのか?”を解説します」~ここが肝心!🙋~』についてでした。🙇
それではみなさま、来週また月曜日にお会いしましょう。🙋
