『「徳島県の障害年金「認定率の変遷」から考える――支援と両立、その現場のリアルと課題」~ここが肝心!🙋~』
みなさん、こんにちは。
私は、徳島障害年金サポートセンターで障害年金サポーターをしている、楠 昇と申します。
「自らが病気で障害年金をもらった社労士が、あなたの障害年金のお悩みを解決」をうたい文句とし、本業の障害年金専門社労士として、またNPO法人の代表として、現在、活動中です。
あらためて、みなさん、こんにちは。
徳島障害年金サポートセンターの楠 昇です。
前回は、「社会復帰・就労支援と障害年金の両立」について、お伝えしました。
障害年金の申請や受給を巡る環境は、年々変化しています。
今回は、「徳島県の障害年金認定率の変遷」に加え、社会復帰や就労支援の最新実情、実際のサポート現場の声など幅広い視点から、皆さまのお悩みや疑問に寄り添える内容をまとめました。
1.徳島県の障害年金認定率――その歴史と最近の傾向
■ かつての徳島県:全国屈指の「認定されやすさ」
2010~2012年度、徳島県の障害基礎年金「不支給率」は6.2%。
これは同時期の全国平均(12.5%)の半分以下にあたります。
理由の一つとして、「徳島県独自の認定審査体制」が運用されており、実情に即した柔軟な審査がなされていたことが挙げられます。
■ 2017年以降:制度の統一・審査の一元化へ
2017年4月以降、障害年金の審査は全国一元化され、日本年金機構障害年金センターに集約されました。
その結果、徳島県でも全国水準とほぼ同じ「不支給率」(2023年度、徳島県11.3%/全国10.1%)になり、「以前より厳しくなった」と感じられることが多くなっています。
■ どうして審査が厳格に?背景のポイント
審査の公平性担保:地域差是正のため、認定基準が全国共通化。
書類の整合性・内容チェックの厳密化:「診断書記載不備」や「就労状況」など、丁寧かつ詳細な説明が求められています。
社会的信頼性の確保:不正受給や不明確な運用を防ぐためにも、審査過程への透明性・客観性が重視されています。
【コラム】審査が「厳しい=受給が困難」と思われがちですが、「ポイントを押さえた申請・証拠資料の提出」「主治医との継続的な連携」によって、納得いく結果を得ている方も多くいらっしゃいます。
2.障害年金×社会復帰・就労支援――両立の最前線
■ 「働きながらでも」障害年金は受給できます
就労移行支援、A型・B型事業所を利用した、段階的な社会参加が広がっています。
「年金受給=働けない」ではなく、「就労可能な範囲で無理なく働く」「収入と年金のバランスを見ながら自立を目指す」方も増加中です。
実際、当センター相談例では「パート就労+年金」「作業所通所+サポート」というケースも多く、生活の安定や精神的自立に繋がっています。
■ 支給停止・減額の基準と注意点
基本的に「日常生活能力」や「就労実態」で、支給継続の可否が判断されます。
年間通じて安定就労できる・一般就労でフルタイム復帰した場合などは、支給見直しの対象です。ただし、「働き始めたから即停止」とはなりません。
支援現場では「適切な診断書作成」が極めて重要――主治医へ現在の困りごとや支援が必要な場面を具体的に伝えましょう。
■ 実際の両立事例&心のサポート
例①:うつ病で基礎年金2級を受給しながら、週3日の短時間就労を無理なく長く継続、生活と自信回復に繋がった方
例②:知的障害のある方がB型作業所に通い、「作業所のスタッフの支援内容や通所状況も年金の更新申請時に反映」「事業所と主治医の連携でスムーズに診断書作成」
「支援者と繋がる」「誰かに相談することで社会復帰への第一歩」が踏み出せます。
制度だけでなく、「気持ちの支えになるサポート」が大切です。
3.感謝のお手紙&社労士の現場エピソード
■ 寄せられた感謝の声
「自分だけでは通らなかった申請を丁寧にフォローしてもらえて、精神的にも救われました」
「『どこまで伝えて良いか分からない』障害の実態を丁寧にヒアリングしてもらい、無事受給できました」
■ 社労士の思い――なぜ「寄り添う」姿勢が大切か
ご相談くださる方の多くは「年金の申請は複雑、しかも不安だらけ」と感じています。
当事務所では、ただ申請書類を作るサポートにとどまらず、「生活背景・ご本人の思い」「ご家族と一緒に悩む日々」にも目を向けています。
私たち社労士自身も、家族や身近な方の当事者経験をもつ者がおり、「ひとりで抱え込まないで、専門家とチームで解決」する大切さを痛感しています。
4.【まとめ&皆さまへのご提案】
徳島県では障害年金の認定率が「全国水準へと移行」し、より客観的・厳格な運用となってきました。
その一方、就労支援や社会復帰プログラムを利用する方が増え、「年金と地域資源を賢く使って安定した生活を作る」流れが強まっています。
申請の合否を左右するのは「情報の正確な伝え方」「診断書・必要書類の整合性」「主治医や支援機関との連携の深さ」です。
どんな小さな悩み・疑問も、一人で抱え込まず、まずはご相談ください。
実際の体験談や相談サポート事例、支援のプロセスを交えながら、ともに最適な選択肢を探します。
■ これから障害年金申請・更新をお考えの方へ
「何から手を付けていいか分からない」「働き始めたけれど年金はどうなるの?」という疑問、そのままにせず、お気軽にご相談ください。
ご本人・ご家族の立場から、地域の実状・支援機関の情報も交えて、総合的にアドバイス、サポートいたします。
今後も最新の制度情報、申請のコツ、現場のリアルな声を発信していきます。
皆さまが安心して生活できるよう、徳島障害年金サポートセンターは全力で伴走いたします。
ご相談や申請でお困りの方は、どうぞ一人で悩まずご相談ください。
最後になりますが、
私は、「県庁時代における障害福祉業務に従事した経験、また我が子のために障害者団体の役員に従事した体験」から、
私と同じく、障害や難病を抱えるみなさん、あるいは、かつての私と同様に、障害を抱える子供さんをお持ちの、お父さんお母さんのお力になれればと存じます。
また、私は、「仕事や家庭等を失っても、また社会復帰することができること」、あるいは、「難病や障害を抱えていても、こうして働くことができること」を、
自分自身の姿を見せることで理解していただき、現在、障害や難病でお悩みのみなさんにも、どうか諦めずに頑張っていただければと存じます。
以上、「徳島県の障害年金「認定率の変遷」から考える――支援と両立、その現場のリアルと課題」~ここが肝心!🙋~』についてでした。🙇
それではみなさま、来週また月曜日にお会いしましょう。🙋
