特別編

『「令和7年障害年金デジタル化最前線 ― 支援現場と制度の“これから”を徹底解説!」~ここが肝心!🙋~』

~徳島の現場からサポート実例で解説~

みなさん、こんにちは。

私は、徳島障害年金サポートセンターで障害年金サポーターをしている、楠 昇と申します。

「自らが病気で障害年金をもらった社労士が、あなたの障害年金のお悩みを解決」をうたい文句とし、本業の障害年金専門社労士として、またNPO法人の代表として、現在、活動中です。

あらためて、みなさん、こんにちは。

徳島障害年金サポートセンターの楠 昇です。



前回は、「徳島県の障害年金「認定率の変遷」から考える――支援と両立、その現場のリアルと課題」~ここが肝心!🙋~』について、お伝えしました。

1.はじめに

令和7年の障害年金制度は40年ぶりの大幅な改正とともに、「手続きのデジタル化」「公平な制度設計」「利用者視点の利便性強化」が一大特徴です。

今回のブログでは、最新のオンライン対応の詳細から徳島の現場対応、そして制度全体の将来的な大きな流れまで、“徹底解説”します。

2.令和7年現在、障害年金手続きでできる「オンライン」の全体像

①基本手続きのオンライン化

●住所・氏名変更/口座変更/証明書再発行

・マイナポータルやe-Gov(政府公式システム)で24時間いつでも手続き可能。スマートフォン・パソコンから個人番号でログインし、必要情報や証明書ファイル(PDF、画像)をオンラインで提出。

・進捗確認・修正依頼などもインターネット経由で即時把握できるようになり、事務所や郵送のやりとり負担が大幅軽減。


●現況届(生存確認・状態報告)

・ダイレクトにWeb申請が可能なケースが増加。住所地や現況情報の申告、追加資料の添付など、これまでの「郵送のみ」から一歩進んだハイブリッド運用へ。

・年金受給証明書の再発行や、納付記録確認など一部サービスもオンライン連動。



②新規申請・裁定請求・書類準備

●裁定請求(新規申請)

・申請フォームや診断書様式はサイトから直接ダウンロード~事前情報入力が可能。

・添付書類の一部(身分証や証明画像等)は電子ファイル提出に対応。申請前の「予約登録」「進捗照会」「受付履歴管理」もインターネット完結。

・ただし、“診断書本体”や、一部本人確認原本は紙=郵送提出が依然必要。完全電子化(全書類Web完結)は令和7年度中も試験的導入に留まり、今後段階拡大方針。



③額改定請求・審査請求・異議申立

●額改定請求(等級アップ・ダウン)

・書式作成や理由(病状経過等)の入力がWebベースで行える。診断書もオンライン添付が一部可能に。紙+電子の併用で利便性と正確性を両立。

・手続きの進行状況把握や差戻しフィードバックも“デジタル通知”でタイムリー化。


●審査請求・不服申立

・Webフォームで申立理由提出や進捗経過閲覧ができる。証拠書類の一部もオンライン送信可能になり、従来の郵送や窓口提出を補完する形に進化。

・コロナ禍以降、郵送負担・窓口混雑緩和として遠隔対応が強化。また、電子申請後でも「紙でもOK」「電子+紙の併用」など柔軟な選択肢を導入。



④その他:相談・予約・証明発行

・年金事務所への来所予約や各種問合せもオンラインで即日手続き。「証明書類のダウンロード発行」もマイナンバーカード連携で一部実現。

・障害者向けサポートデスク設置や、入力サポート動画・電子申請マニュアルの充実もポイント。

3.徳島現場のリアルな運用と実務ポイント

①徳島障害年金サポートセンターの相談現場では:

・「オンライン操作が不安」「診断書をスマホでPDFコピーできない」「電子署名の方法がわからない」など、サポート・同行・代行依頼が依然多数。

・窓口支援や代理入力、郵送・電子の両立で「どなたにも最適な申請方法」を個別提案。

・書類不備・差戻し時も、電子申請なら即フィードバックなので迅速対応。制度・書式変更が多いため、常に年金機構公式情報・最新資料をチェックし、エラーや不明点にすばやく対応。




②オンライン導入で生まれるメリット・課題

【メリット】

・書類提出の利便性・迅速性大幅アップ

・手続き進捗の見える化・トラブル時の即時確認

・多様な申請手段の選択肢が持てる


【課題】

・スマホ・パソコンスキルや電子証明書の有無によるデジタル格差

・高齢・視覚障害等の利用者支援体制の充実が引き続き課題

・添付書類の規格・容量制限、データ化対応等の技術サポートも必要

4.今後の障害年金制度の方向性

●公平・柔軟な支援へ

・働き方・家族状況・障害の多様化に応じ、初診日や納付要件も柔軟化。本来受給できる人が漏れなく届く仕組みを目指す。

・精神障害や見えづらい障害も含めて認定基準の社会モデル転換へ。


●デジタル化・ワンストップ行政へ

・2026年以降は「診断書まで電子化」「本人自宅から全申請対応」「進捗~給付まで一元管理」「証明書類完全ペーパーレス」も順次実現へ。

・システム連携・行政のデジタル基盤拡大が国策として進む。


●専門家・支援機関の役割拡大

・社労士、支援センター等専門サポートの価値向上。「電子申請のやり方がわからない」利用者への橋渡し、紙・オンラインの両対応とトラブルサポートが現場の生命線に。

・高齢・障害でデジタル難しい方にも“やさしい制度・多様な申請窓口”を将来も確保する流れ。


●利用者目線の包摂性徹底・相談体制強化

・情報にアクセスできない世帯・単身高齢者フォローや、デジタルに不安な方への案内を重視。

・オンライン・オフライン併用で、「だれにも“本当に届く”制度」「現場の課題を直視、フィードバック反映型の運用」に注力。

5.よくあるQ&A・現場実例

Q1:診断書や医師書類も完全オンライン提出できますか?

→ 2025年現在、一部PDF添付は可能ですが、原則「原本郵送」が必要。今後さらなる電子化の段階的導入が予定されています。


Q2:全てオンラインでやる自信がありません…

→ どなたでも窓口申請や郵送法の選択可能。徳島障害年金サポートセンターが「代理入力」「操作補助」を行いますのでご安心を。


Q3:電子申請でトラブルが起きた場合は?

→ 電子申請は差戻し・不足の連絡が早いため、リアルな窓口や電話での相談も可能。二重の安心体制を目指しています。

6.まとめ

障害年金制度の電子化「利便性」と「公平な支援」強化の両立が目標。

制度そのものの改正新たなデジタル対応拡大のなかで、利用者一人ひとりの状況や困りごとに寄り添ったサポート体制が大切です。



徳島障害年金サポートセンターは、今後もブログや窓口を通じて“最新情報”と“使いやすさ・安心”の両方をご提供します。

どんな質問も遠慮なくご相談ください!



【公式参考】

・日本年金機構「電子申請」公式案内

https://www.nenkin.go.jp/denshibenri/denshishinsei/e-gov.html
・厚生労働省「年金制度改正」関連ページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000147284_00017.html

(詳細なアドレスや最新PDFは年金機構、厚労省サイトでご確認ください)

次回も、みなさまのお役に立てる最新制度・現場実例をお届けします。

ご相談やご質問はお気軽にどうぞ!

最後になりますが、

私は、「県庁時代における障害福祉業務に従事した経験、また我が子のために障害者団体の役員に従事した体験」から、

私と同じく、障害や難病を抱えるみなさん、あるいは、かつての私と同様に、障害を抱える子供さんをお持ちの、お父さんお母さんのお力になれればと存じます。



また、私は、「仕事や家庭等を失っても、また社会復帰することができること」、あるいは、「難病や障害を抱えていても、こうして働くことができること」を、

自分自身の姿を見せることで理解していただき、現在、障害や難病でお悩みのみなさんにも、どうか諦めずに頑張っていただければと存じます。

以上、『「令和7年障害年金デジタル化最前線 ― 支援現場と制度の“これから”を徹底解説!」~ここが肝心!🙋~』についてでした。🙇

それではみなさま、来週また月曜日にお会いしましょう。🙋

一人で抱え込まず、専門家や支援者と一緒に進めること
~成功の可能性が大きく高まります~
2025年8月2日