『障害年金の “再出発”――社労士自身が体験した「受給後の暮らし」から
~ここが肝心!🙋~』
みなさん、こんにちは。
私は、徳島障害年金サポートセンターで障害年金サポーターをしている、楠 昇と申します。
「自らが病気で障害年金をもらった社労士が、あなたの障害年金のお悩みを解決」をうたい文句とし、本業の障害年金専門社労士として、またNPO法人の代表として、現在、活動中です。
あらためて、みなさん、こんにちは。
徳島障害年金サポートセンターの楠 昇です。
前回は、『命と支援の壁を超えて ― 契約解除と一通の手紙がくれた再出発の力~ここが肝心!🙋~』について、お伝えしました。
今回は、『障害年金の “再出発”――社労士自身が体験した「受給後の暮らし」から~ここが肝心!🙋~』について、お伝えいたします。
1. 【はじめに】障害年金申請に悩んだ“当時の自分”
申請へ一歩踏み出すには、誰でも勇気と迷いがあるものです。
私自身、平成20年7月の県庁退職後、主治医から「障害年金を考えては?」と言われて、初めてその存在を知りました。
■ここが肝心!🙋
苦しい時は「調べる」「頼る」「相談する」――一人で抱えず、まず小さな一歩を。
当時、公営住宅で単身生活、福祉サービスのヘルパーさんの力を借りていました。
うつ病をはじめ、複数の重い病気に悩まされ、先の見えない日々。
複数病院で入院・手術も断られる不安と絶望感の中、「また今日も生きなければ」と、涙の連続でした。
2.【申請から受給決定まで】現実の壁と支援
申請時はほぼ寝たきりで、記入も一苦労。
年金書類は前職の共済組合支部から送っていただき、インターネット情報や過去の実務経験を頼りに、必死で下書きを重ねました。
■ここが肝心!🙋
「自分でできる範囲」から始める。
どんなに小さなことでも、続けることで光が見えてきます。
主治医に提出した生活状況の資料も伝わらず、診断書はわずか1行。
相談できる人もおらず、時にはヘルパーさんが涙を流す姿に心が痛むことも。
失敗や迷いも経験ですが、そこから“自分にしかできない工夫”が生まれます。
受給が決まった時、「月11万円足らずで…」と不安も大きかったものの、「希望のかけらも見失わないように」と、何とか生活を続ける決意が沸きました。
3.【受給後の暮らし】生活・就労の変化
障害年金の受給は“新たな一歩”です。
生活に少し安心が生まれる一方、新たな不安も…。
■日常生活のリズム
・歩く練習:杖を使い、近所のバス停で休憩しながら30分、次第に1時間。雨の日も傘を差し、歩き続けて約13年以上。
・団地の草抜き:椅子持参で外に出る習慣を10年以上。
“大したことのない些細なこと”でも、毎日続けると大きな効果を得られます!
■コミュニティとのつながり
・近所のホームジムで雑談中心のおしゃべり。
・友人と少しずつ体を動かし、半年、1年…と筋力も回復。
「人とつながること」が、社会参加への大きな一歩。
■生活の工夫とルール
・外出・筋トレ・散歩は**時間制限(30分~1時間)**で管理。
・無理しすぎない!他のことは絶対にしない!
自分ルールを決めると、体調管理もしやすくなります。
■就労・資格取得への道
・受験勉強は“認知症予防のために”と、ヘルパーさんから使い古しのテキストがきっかけ。
・一度は資格の壁に戸惑うも、制度改正で希望の光。
・8回の挑戦で合格! 暑さ対策や体調管理も一工夫。
挑戦の継続こそが自信につながります。
■新たな社会参加・自立への挑戦
・資格合格後、約80件に応募し、全て書類選考で不合格。
・主治医の反対も「最後くらい好きなことをやってみたい」と独立開業を決意。
・「自分にできるスタイル」で仕事に取り組む:
体調に合わせて休み、できる範囲で集中して働く“自分ルール”を設定。
ここが肝心!🙋
継続は力なり。できることを2つ、3つに絞り、毎日30分~1時間、地道な積み重ねが未来をつくります!
4.【社労士として、どう活かしているか】
独立後も苦労は絶えません。
免疫力の低下、感染症のリスク、健常者中心の社会保険労務士業界――でも、「直接東京本部へ相談する」など、自分から一歩を踏み出す工夫を続けています。
それでも、自らの長年の複数の重病経験が、依頼者やご家族の悩みへの理解につながっています。
面談はじっくり半日かけて対話。
生活状況の輪郭を把握し、綿密な書類作成・資料準備につなげることで高い認定率を維持しています。
5.【体験から伝えたいこと】“当事者+専門家”のメッセージ
希望――それが一番大事です。
今は希望を持てなくても、歩き続ければ必ず光が見えてきます。
・決して一人じゃありません。不安を抱えたままでも大丈夫。
・障害者同士、通じ合えることはありますし、理解しようとしてくれる健常者も確かにいます。
・「完全にあきらめない」「立ち上がるまでしっかり休む」――私自身の実感です。
ここが肝心!🙋
今日できる小さな一歩を、ぜひ積み重ねてみてください!
6.【まとめ~“灯台の灯り”から伝えたいこと~】
両手に物を握ったままでは、さらに良い物を見つけても手で拾うことができません。
いったん手の中の物を手放すことで、本当に自分にとって必要な物を手に取ることができるのです。
難病や障害を抱えた今こそ、「自分にとって本当に大切なものとは何か?」を考えてみませんか?
いったん、たくさんの荷物を下ろすことで、自分の心が、体が楽になるものです。
本当に大切なものを見極め、これからの人生を一緒に過ごすための時期なのかもしれません。
人は希望があるから進むのではなく、希望を見つけるために前に進んで行くのです。
「朝が来ない夜はありません」
灯台は“希望の光”。
私も、歩き続けた末に希望を見つけました。
ここが肝心!🙋
迷ったら、立ち止まっても大丈夫。歩き続けていれば、必ず“朝”は来ます。
7.最後に~
障害や難病に悩む方、また障害を持つお子さんの親御さん――私は、同じ悩みを経験した一人として、ずっと応援しています。
仕事や家庭を失っても、社会復帰は必ずできる。
私は、自分の姿を通じて「困難でも必ず道はひらける」ことを伝えたい。
今お悩みの皆さんも、どうかあきらめず、前へ進んでください。
ご相談やご質問は、いつでも徳島障害年金サポートセンターまでどうぞ!
最後になりますが、
私は、「県庁時代における障害福祉業務に従事した経験、また我が子のために障害者団体の役員に従事した体験」から、
私と同じく、障害や難病を抱えるみなさん、あるいは、かつての私と同様に、障害を抱える子供さんをお持ちの、お父さんお母さんのお力になれればと存じます。
また、私は、「仕事や家庭等を失っても、また社会復帰することができること」、あるいは、「難病や障害を抱えていても、こうして働くことができること」を、
自分自身の姿を見せることで理解していただき、現在、障害や難病でお悩みのみなさんにも、どうか諦めずに頑張っていただければと存じます。
以上、『障害年金の “再出発”――社労士自身が体験した「受給後の暮らし」から~ここが肝心!🙋~』についてでした。🙇
それではみなさま、来週また月曜日にお会いしましょう。🙋
