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- 障害年金全般
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- 『初診日が20歳前にある、40台のうつ病の女性からのご相談』
『初診日が20歳前にある、40台のうつ病の女性からのご相談』
初診日が20歳前にある、40台のうつ病の女性から、ご相談がありました。
・初診日は20歳前。
・複数の病院に転医。
・自分で問い合わせしても初診日の証明が取れていない。
・一時的に厚生年金加入がある気がするが、基本的に国民年金にずっと加入。
・主治医は診断書の作成に対し、好意的である。
『障害年金のことを最近になって知りました。
年金事務所にも相談しています。
40代後半の現在まで約20年、うつ病で病院にかかっています。
その間、複数の病院に通いました。
病院の経緯は病院の先生がメモしてくれました。
自分で問い合わせてみましたが、初診日の証明が取れずにいます。
保険料も未納期間があるように年金事務所で言われ、また、「初診日の証明が取れない場合は、2人の人の証明で申請できるかもしれない」と言われました。
私は障害年金の申請ができるでしょうか?』
この度も、初診日の件を含めた相談です。
最近、本当に初診日探しの旅が、本当に多くなりました。
おかげさまで、初診日探しが得意のようになってきました。
ところで、最近、ブログでも書きましたが、「精神疾患の不支給が前年比の2倍」という報道が、ちょうど1週間前にあったところです。
『報道から~「障害年金、不支給が増加か?24年の前年比は精神・発達は2倍」~ここが肝心!🙋~』
精神疾患は身体障害と異なり、書類のみの審査となることで、当事務所では通常、身体障害よりも1日~2日ほど、日数をかけて書類を作成、また書類を取得していただき、徹底して取り組んでおります。
今回は、初診日の証明書の件が、一番の問題ですが、障害年金の申請では、「2人の証明でも大丈夫」ということになっています。
ただ、身体障害とは異なり、客観的なレントゲン写真等も存在しない精神疾患については、当事務所は大変慎重に取り組んでおります。
通常ですと、当事務所では「これは認定できそう!」と感じたものしか、契約いたしません。
相談段階でほぼ90~95%くらい、読めると自負しております。
書類を作成していく過程で、いろいろと課題が浮き上がってきて、そのイレギュラーなことに対して、「何か客観的な資料はないのか?」と依頼者と相談し、認定される確率を上澄みしていきます。
このため、精神疾患では、何もなくても3~4日。
ですが、たいていは「必ず何か出てくる」ものです。
そうすると、+1~2日の日数が必要となることから、合計して4~6日の日数が生じてくることも、よくあることです。
今回の相談者は、初診日と保険料未納期間ということで、年金事務所への相談の際に、何かあったような口ぶりでした。
通常、この方の場合のように、
・「20歳前に初診日がある」という「20歳前の障害年金」の申請においては、保険料納付要件は不要。
となります。
ですので、年金事務所との相談の中身が、何か気にかかるところではあります。
そういうことで、このように最初から問題があることが判明している場合、次のことをまず、お話しました。
・今回の件は、申請できるかどうか、調査をしていかないとわからないこと。
・通常、認定もらえる自信がなければ、契約をしていないこと。
・上記のことから、調査に取りかかるためには、費用が発生することから、契約をして調査を行うものであること。
・契約時に事務手数料22,000円をいただくが、この費用は返還されないこと。
・上記の代わりに、当事務所が実際に出かける必要のない、例えば電話による調査については、特に追加料金は不要であること。
・以上のことより、調査の結果、申請ができない可能性も存在し、その場合には契約解除することになること。
このようなことをご相談者に対してお話いたしました。
相談者の方とは、来週に面談を行い、ご契約の上、早速、まず調査を実施することとなりました。
すでに、相談者の方がご自分で初診日探しをされたとのことですが、当事務所では白紙状態から直接、電話等により調査して参ります。
大変、時間と手間がかかるし、このことで特に費用をいただくのでもありません。
でも、そこは料理と同じ。
『美味しい料理のためには、時間と愛情が必要です』
というようなCMが、ずっと昔あったような気がします。
私は自分のこの仕事について、『認定をもらって依頼者の笑顔を見られるためには、時間と「断固たる決意」が必要』だと、思っております。
「断固たる決意」とは、空手でいえば、組み手で相手に対する際に、相手に対する「燃え上がるような火の気迫」ということです。
「絶対に勝つんだ!」
この気持ちが強い人ほど、自分の力を発揮することができるというようなものです。
私は、仕事に対しても、ずっとそのような気持ちにて取り組んで参りました。
今後も、同じような「断固たる決意」を持って、職務に当たる所存です。
