20歳前に大腸を全摘し人工肛門を装着した、
潰瘍性大腸炎の20代男性から

中学生の頃から胃腸が弱く、18歳の時に潰瘍性大腸炎と診断。

20歳になる前に大腸を全摘し、現在は人工肛門を装着。

「私の場合、肛門は手術で完全に取り去っていますので、一生人工肛門なのですが、障害年金も永久に受給できるのでしょうか?」

人工肛門を造設したものは3級と認定。

3級は厚生年金にしかない等級であり、国民年金にはない。



初診日の時点で厚生年金に加入している場合は3級の認定を得ることが可能。

が、初診日が20歳前である場合は、20歳前の障害基礎年金の請求となる。

障害基礎年金には3級はないので、認定を得ることはできない。



相談者の場合、人工肛門だけでは3級該当であることから、障害年金の請求はできない。

ただし、もしも障害の状態が1級もしくは2級に該当するに至った場合、受給が可能となることがある。


だが、もしも2級に該当するとしても、永久認定については具体的な規定が存在せず、なるのかどうかについてはお答えできない。

※人工肛門を造設したものの障害年金2級の認定について

・人工肛門を造設し、かつ、新膀胱を造設したもの又は尿路変更術を施したもの

・人工肛門を造設し、かつ、完全排尿障害(カテーテル留置又は自己導尿の常時施行を必要とする)状態のもの