骨形成不全症を患う大学生の息子の父親から

骨形成不全症を患う大学4年生の男性の父親から。

生まれつきの難病で、これまで10回以上の骨折がある。

現在、杖や車椅子の使用はないが、右足の長さが左足とは5センチ短く、そのため、自分自身で普段の靴を5センチ上げ底している。

それでも、腰や膝に負担がかかることから、長時間の歩行及び立っていること、また重いものを持たないという制限がある。

どうしても必要なときには、大学でも車椅子を借りて押してもらうことがある。

「22歳の2年間は国民年金の保険料を、息子の将来のためと考えて親が支払ってきました。
が、コロナ渦により仕事が上手くいかず、これ以上、親が負担するのは無理と考え、経済的な関係から障害年金をもらいたいと思いました。
障害年金は一度認定されると一生もらえるんですよね?
一生食べていける金額をもらえるんですか?」

骨形成不全症そのものでの障害認定基準は規定されていない。

現在の病状等から肢体の障害などの基準により申請を考えることとなる。

脚の片方が5センチ短いということから、認定基準をみると「4センチ以上の差がある」ことで障害手当金という規定はある。

が、男性は国民年金加入ということで、障害基礎年金での申請となることから、障害等級は2級以上であることが必要。

常時、配慮が必要ということもなく、杖などの補助具も普段は必要としないまま、大学生活も過ごされていることから、3級にも該当する可能性は低いと思われる。

したがって、現在は障害等級2級に該当しないことから申請はできないと推測される。

ところで、「一生もらえる」「一生食べていける」とのお尋ねのことは、親としての子供に対する心配だと思われるが、(年金額や有期年金のことを説明)、現行制度はそのような制度ではないことをご理解いただきたいと返答。

2024/1/1