徳島障害年金サポートセンター主催

障害年金学習会の中止について

ごあいさつ

みなさま、こんにちは。代表の楠 昇です。
徳島障害年金サポートセンターでは、毎週日曜日の午後、「障害年金の無料学習会」を開催して参りました。

が、非常に残念なことですが、急遽、中止することといたしました。
再開は未定です。
申し訳ないことです。

事情のご説明

実は、この2ヶ月足らずで、診断書を作成の問題が5件ほど発生いたしました。
そのうちの最後の1件は、どうしてもカルテを見ながら進めるしか手立てがありません。
そのことで、お引き受けの場において、病院へ電話してカルテの開示請求についてお願いをいたしました。
ところが、本人が驚いて私に連絡されてきました。
1.カルテが2年間分しかなかったこと。
2.その2年間分のカルテには処方された薬の内容しか記載がされておらず、治療内容が全く記載されておりません。
私は、退職するまでの休職の状況等を含めて、依頼者の病状や就労の状況の正確な把握をと考えておりました。
会社とは休職を繰り返したことで、良い雰囲気ではなくなっていて、退職した職員の書類をお願いすることは難しいという状況でした。
私は申請をできないと申し上げるしかありませんでした。
これは極端なことですが、他に4件もあったのです。
1.病状が悪化、次回、心臓を手術するのに、「肥満が原因で病気をしたのだから本人責任。だから私は診断書を書かない。」
2.初診日からステージ4の末期癌の患者は当初から終始、横になっている状態ですが、「終日半分は起きているから、働くことはできないけど」として軽く受け取られ、「診断書は修正しない」として親族が訴えても「親族の介助で歩いて診察室に入れるから」とその理由を言われるそうです。
こうしたことが短期間のうちに頻繁に繰り返され、地元の社労士会を含め、地元の政治家へ働きかけをしましたが、「政府が悪いのだから」「長年の積み重ねで今すぐには」と断られた次第です。
いくら社労士として法や基準を学び、活かそうとしても、この医師の診断書のことがネックとなり、中には診療の記録が全くないカルテまで存在し、それでも診療報酬を受けて経営を続けられている病院が存在する。
この2週間、この問題に私は没頭し取り組んで参りましたが、結局、私個人の力では解決できず、どんなに社労士が障害年金の研鑽に励み、どんなに頑張っても、医師の診断書を作成する・しないということに左右されるようでは、どうしても限界があることを感じました。
私自身は10年以上も障害年金だけを頼りにし、障害福祉施策であるヘルパーの介助制度によって持ちこたえて参りました。
そのことの恩返しとして現在、この仕事を続けております。
でも、よくよく検討した結果、学習会をしても現行制度では無理なんだと考え、今回の仕儀となりました。応援していただきました方々、私の力不足であり、本当に申し訳ございません。